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  • 【交通事故】物損~経済的全損・車両時価額について~
  • 【交通事故】物損~経済的全損・車両時価額について~
    堀江・大崎・綱森法律事務所
    横山 尚幸

    物損についてご相談に来られる方には,愛着ある車両の修理を希望しながらも,保険会社から,経済的全損であり事故当時の車両時価額しか賠償できないと提案されている方も多いです。

    ◎経済的全損とは?
    経済的全損とは,修理費が事故当時の車両価格及び買替諸費用の合計額を上回る場合を指しますが,この場合,事故車両の所有者は,修理費を請求することはできず,事故当時の車両価格及び買替諸費用の合計額を請求し得るに止まるとされています。
    事故車両の事故当時の車両価格及び買替諸費用が賠償されれば,被害者は同一の車両を手に入れることができ,その結果,被害を受ける前の経済状態が回復されるのであるから,被害者の救済として必要かつ十分とされるためです。

    ◎では,事故当時の車両時価額は,どのように判断されるのでしょうか?
    判例上,「自動車の事故当時における取引価格は,原則として,これと同一の車種・年式・型,同程度の使用状態・走行距離等の自動車を中古車市場において取得するに要する価額によって定めるべき」であるとされています。

    この価格を判断するための資料としては,いわゆるレッドブック(『オートガイド自動車価格月報』)や中古車専門雑誌やインターネット上の中古車販売情報などが挙げられます。
     ※ レッドブックとは,有限会社オートガイドが発刊している月報で,中古車の標準的価格を予測算定した
      業界誌です。
    事故当時の車両時価額は,同一の車種・年式・型の車両について,レッドブックの価格を踏まえつつ,さらに,中古車専門雑誌やインターネット上の中古車販売情報等により,できるだけ事故車両と近い使用状態・走行距離・装備の車両を検索し,その価格を参考にして判断されることになります。

    ◎保険会社の主張に対する反論は?
    保険会社が経済的全損を主張している場合,レッドブックの価格のみを基準としている場合もあります。
    このような場合には,①中古車専門雑誌やインターネット上の中古車販売情報等により,できるだけ事故車両と近い使用状態・走行距離・装備の車両の実売価格を調べてみることや②修理費と比較すべき金額として,車両時価額に加え買換諸費用も主張してみることをアドバイスさせて頂くこともあります。

    ◎物損事故もご相談下さい。
    上記のように,経済的全損か否かを判断する際には,様々な知識が要求されます。
    当事務所は,物損事故の知識・経験も豊富です。物損事故の場合でも,当事務所の交通事故無料相談をご利用することは可能ですので,ご活用下さい。