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  • 故人(被相続人)の預金 取引履歴はどこまで入手できる?
  • 故人(被相続人)の預金 取引履歴はどこまで入手できる?
    堀江・大崎・綱森法律事務所
    堀江 健太

    相続・遺産分割の事件においては、故人(被相続人)の預金の調査を行うことが多いですが、具体的には、銀行(金融機関)に口座の有無を照会し、口座があれば取引履歴の取得を行います。
    取引履歴を見ることで、故人(被相続人)が亡くなる前に不自然な出金(引き出し)が行われていたことが発覚することもありますし、保険料の引き落としなどから生命保険をかけていたことがわかることもあります。

    口座の取引履歴を取り寄せることができる期間

    では、取引履歴はどこまで遡って取得できるのでしょうか。
    これは銀行(金融機関)によって、異なります。
    北海道・札幌に住んでいる方であれば、北洋銀行・北海道銀行・ゆうちょ銀行のいずれかに口座をお持ちの方がほとんどだと思います。当然ながら故人(被相続人)の預金の調査を行うとなれば、この3つの銀行(金融機関)には問い合わせをしてみることになります。

    北洋銀行・ゆうちょ銀行の場合

    北洋銀行・ゆうちょ銀行は、直近10年分の取引履歴しか保管していないとのことであり、本ブログを書いている平成29年7月であれば、平成19年6月以前の取引履歴は取れないということになります。
    故人(被相続人)が亡くなる前の10年分ではないのでご注意ください。
    父親が10年前に亡くなったけれど、遺産分割をしておらず、その後母親が最近亡くなってしまって、父親と母親の遺産分割について相談に来られるというような場合は珍しくないですが、その場合、父親の口座の取引履歴を取り寄せることはできないということになってしまいます。
    ですので、故人(被相続人)の預金について調べたいという希望がある場合は、お早めに動かれるか、弁護士にご相談頂ければと思います。

    北海道銀行の場合

    最近確認した時点においては、基本的に平成元年位までであれば取り寄せが可能と回答をもらっています。
    10年分くらいしか取れない北洋銀行・ゆうちょ銀行と比べると、約30年近い取引履歴が取れることになります。
    北洋銀行・ゆうちょ銀行もここまでとは言いませんが、20年分くらいは取れるとありがたいのですが、単純計算でデータ量が倍になってしまうので、保管コストの関係上は難しいのかもしれませんね。

    取引履歴の取り寄せには費用がかかる場合も

    なお、北洋銀行・北海道銀行・ゆうちょ銀行は取引履歴を取り寄せるのに費用はかかりませんが(執筆時現在)、銀行(金融機関)によっては手数料を取られる場合があります。
    たとえば、みずほ銀行などは、1ヶ月あたり216円かかってしまい、かつ取引が全く無い月でも手数料を取られるため、仮に10年分取り寄せる場合、10年×12ヶ月×216円=25,920円もかかってしまいます。
    こういった費用はお客様のご負担となってしまいますので、手数料をもっと下げてもらうとか取引がない月の分は発生しないようにするとかして、負担を軽くなればありがたいところです。

    遺産の調査のみのご依頼も可能です

    預金の調査は、ご自身でも可能ですが、故人(被相続人)の相続人であることを示す戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍を用意しなければならず、金融機関とやり取りをする手間もありますので、預金を含めた遺産調査だけでも弁護士にご依頼を検討されてはいかがでしょうか。
    相続・遺産分割に関するご相談について、当事務所では無料で対応しておりますので、お気軽にご相談下さい。