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  • 有期雇用契約におけるクーリング(期間)
  • 有期雇用契約におけるクーリング(期間)
    堀江・大崎・綱森法律事務所
    種田 紘志

    弁護士の種田です。

    今回は有期雇用から無期雇用への転換をご説明した前回記事に続き、

    有期雇用に関する法規定の解説をいたします。

    前回、有期雇用から無期雇用に転換されるための一つの要件として、

    「通算雇用期間が5年を超えること」が定められています。

    この通算というのは、原則的には複数の契約の期間を合算することを指しますが、

    「原則」と書いたとおり、この点には例外が存在します。

    それがタイトルにも記載しました、「クーリング(クーリング期間)」というものです。

    「クーリング(期間)」とは?

    クーリングとは、大まかに言うと、有期雇用契約と有期雇用契約との間に、一定期間の空白を置けば、

    前の有期雇用契約の契約期間は通算しなくても良くなる、というものです。

    一定期間の計算は前の契約の期間の定めに着目する

    ではこの一定期間とはどのくらいの期間を指すものでしょうか。

    法の規定によれば以下のような整理がなされています。

    ① 原則

    6か月

    ② 空白期間の直前に満了した一つ(通算しません。)の有期雇用契約が1年に満たない場合

    その2分の1

    (ただし、2分の1に端数が生じる場合には切り上げ)

    ②は少々判りづらいので例を挙げますと、例えば空白期間前の契約の契約期間が6か月であった場合は2分の1は3か月ですから、クーリング期間は3か月となります。

    他方、契約期間が3か月であった場合、2分の1は1.5か月となりますので、端数が生じますから切り上げを行い、クーリング期間は2か月となります。

    更新が続いている方は弁護士によるチェックが有効です

    上記のような契約形態は、前の契約が1つしかない場合は比較的わかりやすいのですが、契約更新が何度も行われている場合や、空白期間が何度も空いているような場合、

    クーリングがどうなっているかというのは極めて判りづらいものとなっています。

    ですので、自分の契約がどうなっているかな?とご心配の方は是非一度ご相談にいらっしゃることをお勧めいたします。