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  • 自動車交通事故にあった。弁護士費用特約がなくても大丈夫です。
  • 自動車交通事故にあった。弁護士費用特約がなくても大丈夫です。
    堀江・大崎・綱森法律事務所
    大崎 康二

    先日,当事務所に交通事故の相談に来られた方がいて,その方は先に他の法律事務所に相談の申込をしていたものの,弁護士費用特約に入っていないからという理由で相談を断られて,そのため当事務所に相談に来たということでした。

    弁護士費用特約とは?

    弁護士費用特約は,自動車保険の特約の一種で,相談料から報酬金まで一定の限度額内であればすべての弁護士費用を保険で支払うことできるという保険特約です。現在ではどの保険会社でも弁護士費用特約を準備しており,平成24年当時のデータでは,弁護士特約の加入率は全保険契約者のうちの30%程度とされていました。

    交通事故の被害者の方は,専門知識がない中で保険会社との示談交渉に対応しなければならず,そのために保険会社との対応に困ることや泣き寝入りをせざるを得なくなるケースもあるのですが,この弁護士費用特約があれば,弁護士費用の心配をすることなく弁護士を依頼することができる(しかも,特約の利用のみでは保険点数も下がりません)ということで,交通事故の被害救済のためには,画期的な制度といえます。

    実際に,当事務所が相談・依頼を受ける交通事故案件でも,大半のケースでは弁護士費用特約に加入している印象があり,この特約によって,適切な損害賠償金を受け取ることができているという方が多いといえます。

    加入率>使用率。弁護士費用特約の使用率が低い理由。

    しかし,その一方で,弁護士費用特約は,加入率に比べると使用率が低いといわれており,その原因として,保険契約者本人が弁護士費用特約に加入していることを知らないケースや保険代理店などから適切な情報提供がないため,どのようなケースであれば弁護士費用特約を利用できるのかがわからないというケースの存在が指摘されています。

    また,保険会社サイドからは,一部の弁護士から過剰な金額の弁護士費用の請求がされることがあり,その対応に困惑することがあるとも指摘されており,弁護士費用特約の内容の見直しを含めて,変革の必要が叫ばれているという面もあります。

    弁護士費用特約がなくても弁護士依頼は可能です

    このような弁護士費用特約ですが,これはあくまで弁護士費用の支払を保険会社が代行するというものにすぎません。弁護士費用特約に加入していなかったとしても,示談交渉等に弁護士が必要という場合には,被害者自身が弁護士費用を負担して,弁護士に依頼をすればよいことになります。

    被害者自身に弁護士費用を負担いただく場合には,着手金の一括払いが難しいケースであれば,例えば着手金を分割払いにしたり,一部を保険会社からの示談金の入金後に回すなどの配慮を行なえばよいことですので,依頼を受ける側の立場からすると,弁護士費用特約の有無というのは,着手金の支払管理の手間の差にすぎず,依頼を受ける際にはそれほど大きな問題にはならないはずです。

    冒頭で紹介したケースでは,実際には弁護士費用特約の有無以外にも,相談を断らなければならない事情があったのかもしれません。

    しかし,そのような説明で相談を断ることは,交通事故の被害者の方に「弁護士費用特約がないと弁護士に依頼することはできないのだ」という誤解を与えるおそれがあります。それによって,本来,適切な賠償を受けることができる立場にある方がそれを断念しなければならなくなるかもしれず,それはあってはならないことだと思っています。

    その意味で,弁護士費用特約の有無という理由で相談を断ったのだとしても,それ以外の理由であったのだとしても,やはり冒頭に紹介をした法律事務所の対応には疑問を覚えます。

    当事務所では交通事故無料相談を行なっています

    当事務所に限ったことではありませんが,弁護士費用特約がなくても相談は受けられますし,弁護士に依頼することもできます。弁護士費用については,相談前には心配される点も多いと思いますが,是非,弁護士に費用の点も含めて積極的に相談いただければと思います。

    弁護士費用特約がないと弁護士に依頼することができないのではないか,という誤解だけはされないようにお願いします。弁護士費用特約がなくても大丈夫です!

    交通事故については,当事務所の電話・メールによる無料相談をご利用ください