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  • 交通事故紛争処理センターのあっせん手続
  • 交通事故紛争処理センターのあっせん手続
    堀江・大崎・綱森法律事務所
    大崎 康二

    平成23年度から4年間務めてきた財団法人交通事故紛争処理センター札幌支部の相談担当弁護士としての任期が今年4月をもって終了となりました。

    交通事故紛争処理センターに交通事故の被害者からあっせんの申立があると,事案ごとに相談担当弁護士というものが指定され,まずは被害者との面談相談を行います。

    相談の結果,必要と判断した案件については,被害者と加害者側の保険会社等との間のあっせん手続を開始します。

    あっせん手続というのは,交通事故の損害賠償の問題を話し合いで解決するための手続であり,相談担当弁護士があっせん担当となり,双方から事情を聞いた上で,あるべき損害賠償額を提示し,双方がこの提案額による解決を承諾した場合には,あっせん成立となります。

    普通の弁護士の仕事というものは,依頼者という一方当事者の利益を実現するための仕事であり,言ってみれば一方当事者の言い分を押し通して行くという面があります。

    しかし,あっせん担当の仕事は,双方の言い分に耳を傾けて,双方が納得する内容の解決を示すというものであり,普段の弁護士としての仕事とはかなりスタンスの異なる仕事であり,とても貴重な経験となりました。

    交通事故紛争処理センターのあっせん手続は,加害者側の保険会社に対して損害賠償請求を行う際に有力な手段になります。

    加害者側の保険会社との示談交渉で,保険会社が適正な金額の賠償に応じないという場合であっても,あっせん手続を利用し,第三者であるあっせん担当弁護士が間に入ることで,保険会社が態度を軟化させるというケースが多いのです。

    保険会社との示談交渉がうまく進まない場合の対応策としては,民事訴訟を提起する方法と交通事故紛争処理センターのあっせん手続を申立てる方法が考えられます。

    交通事故紛争処理センターのあっせん手続を利用した場合,賠償額は民事訴訟を利用した場合によりも抑えられるケースが多いと思いますが,あっせん手続は,民事訴訟よりも簡易な手続であり,早期のうちに解決が得られやすいという大きなメリットがあります。

    当事務所では,示談交渉や民事訴訟,あっせん手続などの紛争解決のメニューの中から,ケース毎に必要な手段を選択して,より適切な賠償額の獲得を目指しており,必要に応じて交通事故紛争処理センターのあっせん手続の申立も行っております。

    交通事故被害でお悩みの方は,是非ご相談ください。