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  • 交通事故で怪我をしたときはしっかり通院を!!
  • 交通事故で怪我をしたときはしっかり通院を!!
    堀江・大崎・綱森法律事務所
    大崎 康二

    交通事故に遭って怪我をしたとき。

    この場合,怪我の治療のために病院に通院することになるのですが,仕事の都合などでなかなか通院することができない!というケースがあります。

    通院期間が開くとこんな不利益が

    例えば,交通事故に遭って,初診時には最初は全身に痛みが出るような状態だったものの,その後,仕事の出張や繁忙期が重なったことで,2~3週間ほど通院できず,その間に頚部や腰,肩,手首といった患部に強い痛みが出るようになり,仕事の都合をつけて再度病院に行ったところ,椎間板ヘルニアや腱板損傷,腱鞘炎,TFCC損傷などの診断を受けるということがあります。

    このような場合,当初は全身症状であり,患部の痛みが突出していたわけではないため,当初のカルテには,首,腰,肩,手首といった患部の症状が何ら記載されておらず,2~3週間後の通院再開以降のカルテに初めて記載されるいないことがあります。

    この状況で治療を続けて,症状固定となり,椎間板ヘルニアや腱板損傷,腱鞘炎,TFCC損傷による後遺障害が残った場合,自賠責保険の後遺障害の認定手続においては,不利に扱われることが多く見受けられます。

    具体的には,後遺障害の認定手続きにおいて,当初のカルテに患部の症状の記載がなく,2~3週間は通院の事実もないことから,首,腰,肩,手首といった患部の症状は,通院を止めていた2~3週間の間に交通事故以外の何らかの原因によって生じた可能性が否定できないという理屈で,交通事故による後遺障害であることが否定されることがあるのです。

    後遺障害等級を獲得するのための方法はあるものの・・・

    このような場合は,弁護士としては,2~3週間通院できなかった事情を詳しく説明した上で,後遺障害の認定を行うように異議申立てを行うのですが,このような異議申立ては,通院できなかった事情が客観的に確認できるものでなければ,なかなか認められないという印象を持っています。

    今までの経験では,その間に海外出張に行っていたことがパスポートの渡航歴から確認できるというように通院できなかった事情が客観的な資料で確認できる場合には,異議申立てが認められるものの,そのような条件がクリアできなければ,なかなか異議申立ても通らないように思います。

    こういった場合は,民事訴訟を提起し,通院できなかった事情を詳しく論じることで,後遺障害の認定を求めていくことになり,一般的にはその事情というのものが裁判官にも理解できる内容であれば,後遺障害の認定が得られやすいとは言えるのですが,実際には裁判官の個性によって判断が分かれるところでもあり,確実に後遺障害として認められるという保証はありません。

    交通事故で怪我をしたときはしっかり通院を!

    このような交通事故の後遺障害認定の実際を踏まえると,やはり大事なことは「交通事故で怪我をしたらしっかり通院する」ということに尽きます。

    実際には,多くのケースで通院を控えざるを得ない事情があるとは思いますが,その後の損害賠償への影響(後遺障害の認定を受けられなければ,損害賠償額は数百万円単位で減ることになります)を考えると,会社に多少の無理は言ってでも,しっかり通院をするべきと言えます。

    交通事故による怪我で通院する際の注意点については,以下のリンクをご参照ください。

    交通事故で入院・通院するときの注意点

    交通事故で怪我をしたらしっかり通院を!!