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  • 裁判にはどれくらい期間がかかる? 貸金返還請求、損害賠償請求等の地方裁判所の取扱事件の場合
  • 裁判にはどれくらい期間がかかる? 貸金返還請求、損害賠償請求等の地方裁判所の取扱事件の場合
    堀江・大崎・綱森法律事務所
    堀江 健太

    北海道・札幌の弁護士、堀江・大崎・綱森法律事務所のブログです。
    今回は、裁判が始まってから終わるまでにどれくらいの期間がかかるのかについて取り上げたいと思います。

    これについては、私個人の経験によるのではなく、裁判所がしっかりと統計を取ってくれていますので、その内容を紹介したいと思います。
    ※以下のグラフ及び表の出典は「裁判の迅速化に係る検証に関する報告書」となります。

    全体の平均は8.5ヶ月で、過払金返還請求訴訟を除いた場合は9.2ヶ月(平成26年)。

    まずは上のグラフをご覧下さい。平成12年以降の平均審理期間(裁判期間)のグラフですが、平成19年から平成22年において裁判期間が7ヶ月を切っています。
    なぜこの時期に裁判期間が短くなったかですが、過払金返還請求訴訟が多かったためと考えられます。

    上の棒グラフにあるとおり、平成19年から平成23年まで過払金返還請求訴訟が非常に多くなっているところ、過払金返還請求訴訟は他の類型の訴訟と比べて短い期間で終結することが多いため、過払金返還請求訴訟が全体の裁判期間の平均を引き下げたものと考えられます。
    もう一度最初のグラフを見ますと、過払金返還請求訴訟を除いた裁判期間は平成12年以降概ね8~9ヶ月の期間に収まっていますので、裁判を起こす場合はこれくらい時間がかかるものだと思って頂ければと思います。

    事件の種類で大きく異なる裁判期間

    上の表は事件の種類別に裁判期間をまとめたものになります。
    医療過誤(医療ミス)や建築瑕疵(建物の欠陥)のにように裁判期間が平均で2年を超えるものもあれば、建物明け渡しや立替金のように半年もかからずに終わるものもあります。
    建物明け渡しは、ほとんどが賃料未払いで契約解除され、明け渡しを求められている事案と考えられ、訴えられた側も賃料未払いである以上、あまり積極的に争うことがないため、すぐに終了することが多くなります。
    立替金は、ほとんどがクレジットカードのショッピングの未払いについてカード会社が訴訟を起こした事案と考えられ、これも訴えられた側がカードの支払いをしていない以上、あまり積極的に争うことがないため、すぐに終了することが多くなります。

    いかがでしたでしょうか。意外と短いと感じられる方もいれば、やっぱり裁判は長いと感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
    次回は家庭裁判所が取り扱う事件(離婚、遺産分割など)についてご紹介したいと思います。