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  • 自転車同士の交通事故における過失相殺の考慮要素
  • 自転車同士の交通事故における過失相殺の考慮要素
    堀江・大崎・綱森法律事務所

    ※この記事を書いた早坂悟郎弁護士は平成27年10月12日をもって当事務所を退所・独立いたしました。

    平成27年6月1日から,改正道路交通法が施行され,信号無視,通行区分違反など一定の違反行為を繰り返した自転車の運転者に,講習の受講義務が課せられるようになりました。受講しない場合,罰金が科せられる場合があります。

    このように,近時,自転車の事故により重大な被害がもたらされることが意識され,自転車事故の過失相殺基準についても整備されつつあります。

    自転車同士の交通事故が発生した場合についても,どのような要素が考慮されるかについて検討が進み,考慮要素についての試案が発表されるなどしています(公益財団法人 日弁連交通事故相談センター東京支部刊 民事交通事故訴訟損害賠償額算定基準2015下巻講演録87頁)。

    本日は,この試案における自転車事故の過失割合の考慮要素をご紹介したいと思います。

    1 原則

    車対車,車対歩行者などの交通事故と同じように,原則として,事故状況を類型化し,類型ごとに,基本過失割合を定め,これに以下に述べる修正要素を加味して,最終的な過失割合が決定されます。

    2 修正要素

    (1)「著しい過失」として10%を目安に過失が加重されるもの

    ア イヤホン・ヘッドホンを付けながらの運転

    イ 二人乗り,大きな荷物や車体から大きくはみ出る荷物等の積載

    ウ 著しい前方不注視

    エ 酒気帯び運転

    オ 制動装置不良(性能不足の程度により,「重過失」となることも)  

    カ 傘差し状態での片手運転,物を持った状態での片手運転

    (2)「重過失」として20%を目安に過失が加重されるもの

    ア 携帯電話の通話や,携帯メール等の携帯電子通信機器の操作

    イ 酒酔い運転

    ウ 制動装置不備

    以上のような要素を加味して,過失割合を定めることが提案されています。

    初夏の北海道,自転車で街を走るのは気持ちのいいものですが,交通ルールを忘れないよう,心がけましょう。

    当事務所では,自転車が関係する交通事故も多数解決例がございますので,お困りの際は,お気軽にご相談いただければと思います。

    詳しくは交通事故無料相談のページをご覧ください。