交通事故

  • 男

    椎間板ヘルニア再発が交通事故の後遺障害と認められた事例

    本件の依頼者は,交通事故の結果,頚椎椎間板ヘルニアを再発させるという被害を受けた方でした。

    私たちが関与する以前の保険会社との交渉では,保険会社は,この方が9年前の交通事故により,頚椎椎間板ヘルニアの後遺障害を負っていたという事情を強調し,今回の交通事故と頚椎椎間板ヘルニアの因果関係は存在しないとして,この方の治療をわずか1ヶ月で打ち切り,18万円弱の示談金の提案をしてきていました。

    この方は,保険会社からの示談金の提案を受けて,最初は他の法律事務所に相談に行かれたのですが,そこの弁護士からは,このケースで今回の事故との因果関係を認めさせるのは難しいとして,断念することを勧められたため,セカンドオピニオンで当事務所にいらっしゃいました。

    法律相談の際に,事故状況や9年前の事故の後の治療状況を確認したところ,今回の事故の前には,椎間板ヘルニアの症状は概ね回復していたのが,今回の事故によって椎間板ヘルニアの症状が再発し,その結果,会社での配置転換などの重大な被害が生じていることがわかりました。

    私たちは,このケースでは,9年前の事故によって発生していた椎間板ヘルニアの影響は無視できないものの,症状の再発は明らかに今回の事故によるものであるので,交通事故と椎間板ヘルニアの再発には因果関係が認められ,後遺障害等級12級相当の後遺障害を負ったと評価すべきと考えました。

    この方には解決までの道筋について一通りの説明をしましたが,保険会社が完全に否定しているものを認めさせることは簡単なことではありませんので,その点もしっかり理解いただいた上で,受任することになりました。

    弁護士としての活動内容

    このケースは,保険会社との交渉で解決する余地はないと考えておりましたので,当初から訴訟提起に向けた準備を進め,通院先の医療記録や労災関係の資料の入手を行なった上で,訴訟提起を行ないました。

    裁判の場では,保険会社側は,交通事故と椎間板ヘルニアとの因果関係を否定するために,保険会社の顧問医の意見書を提出するなど,徹底抗戦の対応を取ってきましたが,私たちは過去の医療記録などから今回の事故の時点では椎間板ヘルニアは軽快した状態であったという事実を丁寧に拾うことで,説得力のある主張を組み立てるよう心がけました。

    解決結果

    最終的には,裁判の中で和解協議の場が設けられ,裁判所からは,今回の事故と椎間板ヘルニアの因果関係を認めることを前提に,加害者側が600万円を支払うという内容の和解案が提示されました。

    9年前の事故によって発生していた椎間板ヘルニアの影響は否定できないため,その分の減額がされることは想定内のことでした。私たちとしてはほぼ満足のできる和解案でしたので,この和解案を受け入れ,解決に至りました。

    事故と後遺障害の因果関係の問題を含む交通事故損害賠償の問題については当事務所の交通事故無料相談にてご相談ください。